新ウルトラマンレオ

別世界のウルトラマンレオの物語

2018-01-01から1年間の記事一覧

新ウルトラマンレオのメモ

これは故郷を追われて地球に流れ着いた一人の異星人が、凶悪な星人や怪獣と戦い、宇宙の平和を守るウルトラマンとして悩み苦しみながら成長していく物語のメモである。 背景 オリジナルのウルトラマンレオの平行世界の物語である。そのためオリジナルの物語…

第1話 地球壊滅前夜

これは故郷を追われて地球に流れ着いた一人の異星人が、凶悪な星人や怪獣と戦い、宇宙の平和を守るウルトラマンとして悩み苦しみながら成長していく物語である。 宇宙にエメラルドのようにきらめく地球。幾多の生命が生まれ、繁栄しているこの星に、今、危機…

第2話 レオの勇気

マグマ星人と宇宙怪獣ギラスに攻撃されてセブンは危機一髪だった。そこに1人の青年、ゲンが赤い巨人に変身して現れた。飛び蹴りで海中に倒れたマグマ星人に、構えをとりながら間合いを詰めていた。 やがてゆっくりとマグマ星人は身を起こした。そして悠然と…

第3話 MAC入隊

海底に大きな影が動いていた。暗いところを泳いでいるようだった。やがてそれが浮上して海上に出た。正面には貨物船が航行していた。 「前に何かいます、船長!」船員が叫んだ。 「何だ?」船長が前方を見ると大きな物が浮かんできていた。このままでは衝突…

第4話 倒れたゲン

宇宙船が煙を引いて地球に落ちてきていた。マックホーク1号がそれを見守っていた。 「こちら1号機。宇宙船は故障しているようです。呼びかけましたが応答ありません。このままでは墜落します。」アオシマ隊員が基地に通信した。 「そのまま追跡してくれ。」…

第5話 V2ステーション

MAC司令室に警報が鳴り響いた。 「宇宙ステーションV2が正体不明の宇宙船に攻撃されています。」シラカワ隊員が振り返って隊員たちに言った。 「なに!突然、どうしたんだ?」モロボシ隊長が驚いて訊いた。 「原因はわかりません。警戒衛星が反応しなかった…

第6話 怪獣ロン

東京近郊に怪獣が現れた。ビルを破壊して暴れまわっていた。通報を受けてMAC基地からマックホーク1号と2号が発進した。マックロディーもアカイシ隊員とゲンを乗せて出動した。 マックホークが現場に着くと、4つ足の怪獣がビルに体当たりを食らわせて壊してい…

第7話 恐怖!ツルク星人の刃

夜のさびしい街に酒に酔った男がいた。千鳥足であちこちふらふらしながら歩いていたが、ふと黒い影が走っていくのを見た。よく目を凝らしてみていると、遠くに歩いている人に向かって行くようだった。ぶつかると思った瞬間、悲鳴が聞こえた。 「うわー!」 …

第8話 激闘!ツルク星人

ツルク成人に敗れたレオ。モロボシ隊長の必死の体当たりに何とか撃退できたが、再び襲ってくることは確実だった。今のレオでは到底勝てないと思ったモロボシ隊長は、ゲンに特訓を行った。それは滝から落ちてくる流木を叩き割るという過酷なものだった。しか…

第9話 誘拐された参謀

マックカーが闇夜の中、郊外の道を走っていた。あたりに明かりは見えなかった。 「すっかり遅くなってしまったな。すまんな。こんな時間に。」 「いいえ、かまいません。」運転席のゲンが後ろの人物に答えた。 「もう、慣れたかね。確か君は入隊して半年ぐら…

第12話 ミラクルマン!再び

正体不明の宇宙船が宇宙から飛来した。地球の警戒網を破り地上近くまで降りてきていた。マックホーク1号が追っていた。 「なかなか追いつけんな。」アカイシ隊員が言った。 「ついていくのがやっとです。あっ、危ない。」ゲンはそう言うと操縦桿を操作した。…

第11話 帰ってきたウルトラマン

宇宙空間を光る物体が高速で飛んで行った。輝くその姿はウルトラマンジャックだった。彼はまっすぐ地球に向かっていた。しかしそれを阻む者がいた。 何者かがウルトラマンジャックに体当たりをした。バランスを崩した彼は月面にたたきつけられた。頭を振って…

第10話 マグマ星人の逆襲

第10話 マグマ星人の逆襲 東京湾が嵐で荒れていた。航行する船を、突如現れた竜巻が襲って粉砕した。少しずつ陸に近づいてきていた。その姿は倒したはずの怪獣ギラスだった。しかし前のギラスとは違って体の3分の1ほどが金属の機械に置き換えられていた。マ…

第13話 兄弟の絆

赤い怪獣が街に急に現れた。次々にビルを破壊していった。人々は悲鳴を上げて逃げ回っていた。そこへマックホーク1号と2号が到着した。 「攻撃!」モロボシ隊長の命令とともにミサイルで攻撃を始めた。怪獣は咆哮して火炎を吐いた。それをかわしてなお、2機…

第14話 外したターゲット

射撃の世界大会が開かれていた。銃を持ったクロダ選手は次々に標的に命中させていた。 「これを命中させたら、逆転優勝だ。」周りの観客が騒ぎ始めた。クロダ選手は気を落ち着かせるために胸に手を当てた。そしておもむろに拳銃を握ると、ゆっくりと右腕をの…

第16話 凶悪4星人襲来

MAC基地の前は多くの車両が行きかっていた。そのゲートに向かって、一人の少年がふらふらと歩いてきていた。警備員が「おやっ」と見ていた。その少年はゲートの前まで来ると倒れこんだ。急いで警備員が助け起こした。 「た、隊長さんを呼んでください。」 か…

第15話 ゲンの休日

海底で巨大な影が動いていた。それは少しずつ体を浮かせて泳ぎ始めた。奇妙なことに体の一部が点滅していた。よく見るとそれはその影に突き刺さった円筒形の物体だった。それは危険を示す点滅信号を放っていた。 その大きな影、それは怪獣だった。怪獣が新型…

第17話 レオ 対 凶悪4星人

マグマ星人、メフィラス星人、ナックル星人、ヒッポリト星人の凶悪4星人が地球に攻撃してきた。MACとレオ、アストラで迎え撃ったが、マックホークは撃墜されてしまった。劣勢の中、モロボシ隊長のサイコキネシスの力を借りて、レオとアストラは起死回生のウ…

第18話 アストラの旅立ち

夜中の山中に密かに宇宙船が着陸した。暗闇に一人の星人が宇宙船から降りてきた。周囲を見渡して言った。 「戻ってきたぞ。今度こそ地球を破壊してやる。しかしその前にあの男に復讐してやる。この傷の恨みは忘れないぞ。」 星人は胸の傷をさすっていた。そ…

第21話 雪女エレジー

雪の中の一軒家から少女が飛び出してきた。 「みんな嫌いよ!」 吹雪の中を走っていった。 「ゆき!」 祖母が叫んで家の外へ出た。しかし雪のため追いかけられなかった。 周りは暗闇が広がっていた。 吹雪の中を泣きながら少女は歩いていた。 「誰も私のこと…

第19話 執事の館

ある館の広い庭に一人の少女が椅子に座っていた。テーブルにはティーポットとカップが置かれていた。 「お客様がいらっしゃるわ。用意して。中川。」少女が言った。 「はい。準備はもうできております。お嬢様。」横に立っている執事が答えた。ティーポット…

第22話 異次元空間からの脱出

宇宙船をマックホーク1号と2号が追跡していた。宇宙船は後から近づくマックホークに気付いて光線を発射していた。1号機、2号機ともにそれを避けながら、さらに宇宙船に接近していた。 「もうすぐ追いつきます。レーザーをお見舞いしてやります。」1号機のア…

第20話 V5から来た男

警戒衛星が非常警報を出していた。宇宙ステーションV5にはスクランブルがかけられた。 「さあ、いくぞ!」V5の隊長が命令した。ステーションホークが2機、宇宙船を追っていった。逃げながら宇宙船は光線で攻撃してきた。 「こいつ、やる気か。それなら攻撃す…

第25話 対決!セブン対レオ

ある地域でUFOの目撃者が多くなっていた。地球のレーダーにはかかっていなかったが、星人が密かにもぐりこんでいることが予想された。地球防衛軍の機密施設の近くのため、事態を重く見た地球防衛軍はMACに調査を命じた。そこでアカイシ隊員とゲンが現地に向…

第28話 2つの星

宇宙船がふらふらしながら地球に接近していた。故障らしく飛行が安定しないようだった。ステーションホークが接近して呼びかけた。 「こちら地球防衛軍。地球に接近している。直ちに止まれ。」 「こちらイーブル星の宇宙船。故障のためパワーが出ない。地球…

第29話 ブルーメ星人襲来!

司令室で警報が鳴った。当直のカジタ隊員がモニターに飛びついた。 「宇宙船だ。こんな近くまで来ていた。」 宇宙船は発見されずにMAC基地に接近していた。肉眼でも見える距離だった。 「防御システム起動。」そして宇宙船に通信を試みた。 「こちらMAC基地…

第30話 対決!ウルトラ兄弟VSレオ兄弟

静まり返ったある星に一つの人影が現れた。その人影は物音を立てないように建物の中に入っていった。内部には明るく中央の装置には輝く物体がはめ込まれていた。その人影は周りのパネルを操作した。しばらくして急に重力がかかった。星が動き出しているよう…

第31話 衝突!ウルトラの星

ババルウ星人の策略にはまり、ウルトラ兄弟とレオ兄弟は戦うことになり、レオは深刻なダメージを受けた。その危機に伝説のウルトラキングが現れ、アストラに寄生していたババルウ星人を追い出した、しかしウルトラキーのエネルギーは地球上空に弁産してしま…

第32話 隊長の決意

静かな宇宙、ゆったりと時間が流れていた。それを切り裂くように隕石がうなりをあげて地球に向かって行った。地球の警戒衛星は警報を司令部に送った。インターセプトとして宇宙ステーションからステーションホークが発進された。奇妙なことにその隕石は接近…